フェラーリF355の変遷

F355の変遷

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F355の変遷

素人ながらF355の変遷をご紹介します。

F355は1994年5月に発表され、360モデナが登場する直前の1998年末まで約4年半にわたって生産されました。

多くのクルマがそうであるように355も途中何度か変更箇所があったり、新たに追加された車種があったりしています。

よくF355は 「 初期型・中期型・後期型 」 などと分類されることが多いのですが、これらはそのシャシー番号の違い 「 PA ・ PR ・ XR 」 によって起因します。

シャシー番号の違いを簡単に説明しますと、エンジンマネージメントにボッシュ製モトロニックM2.7を使用しているのがPAシャシーかPRシャシー。このうちのエアバッグ無しがPAシャシーでエアバッグ有りがPRシャシーになります。

そしてエンジンマネージメントにM5.2を使用しているのものがXRシャシーとなります。

また、スパイダーはPRシャシーからの追加、F1マチック車はXRシャシーからの追加になります。

以下にF355の変遷を4年半を月別に分類し、その時々のモデル、シャシー等を一覧表化してみました。月割りがゆえ、かなり縦長な表になってしまいますが、どうかご了承ください。

 シャシー  エンジン
マネージメント
エアバッグ Berlinetta   GTS    Spider  F1 /
Berlinetta
GTS
Spider
1994/05 PA M 2.7 なし
1994/06
1994/07
1994/08
1994/09
1994/10
1994/11 PR 運転席
1994/12
1995/01
1995/02
1995/03
1995/04
1995/05 デュアル
1995/06
1995/07
1995/08
1995/09
1995/10
1995/11
1995/12
1996/01
1996/02
1996/03
1996/04 XR M 5.2
1996/05
1996/06
1996/07
1996/08
1996/09
1996/10
1996/11
1996/12
1997/01
1997/02
1997/03
1997/04
1997/05
1997/06
1997/07
1997/08
1997/09
1997/10
1997/11
1997/12
1998/01
1998/02
1998/03
1998/04
1998/05
1998/06
1998/07
1998/08
1998/09
1998/10
1998/11
1998/12
このように表にして見てみると、全生産年の半分以上がいわゆる後期型と呼ばれるXRシャシーだったことがわかります。

初期・中期型であるPA・PRシャシーは合計しても半分にも満たない。特にPAシャシーなどは全生産年の1/7でしかありません。

なのでモデル的な初期・中期・後期と、生産年的な初期・中期・後期とでは意味合いが異なってくることがわかります。たとえば96年式のXRシャシー車はモデル的には後期型ですが、生産年的には立派な中期型になります。

初期・中期・後期って言葉で受けるときちんと3等分されてるようなイメージになりがちですが、生産された年式的には結構不均衡な状態になっています。
1994/11 運転席エアバッグの装備 ( PA → PR )
3本スポークステアリング エアバッグ内臓ステアリング


運転席側のみエアバッグが装備されました。

これにともなって3本スポークだったステアリングの形状がエアバッグ内臓4本スポークのものにと変更されてます。

世界的なクルマ安全機構充実の高波にフェラーリ社も飲み込まれてしまったというカンジでしょうか。その大型なセンターパッドはデザイン的には大不評だったようです。確かにはっきり言ってカッコ悪い。(笑)


1995/05 デュアルエアバッグの装備 ( PRのまま )
グローブボックス 助手席エアバッグ


この時発表されたスパイダーと同様に、助手席側にもエアバッグが標準装備されました。

これにともなって同位置にあったグローブボックスが廃止されてます、言い方を変えるとグローブボックスだった位置にエアバッグが内蔵されてました。

これにより小物入れスペースがほとんど無くなってしまったため、リアのバルクヘッド位置に鍵付き小物入れが新設されてます。


1995/05 デュアルエアバッグの装備 ( PRのまま )
Berlinettaの新設グローブボックス GTSにはありません


ベルリネッタに追加されたリアの小物入れは、ルーフをしまうスペースが必要なGTSには装備されてません。

しかし、もともとたいした容量が入らないのであまり変わりません。(笑)

ですのでF355の室内荷物スペースはほとんど無いと考えてよいでしょう。


1996/04 M5.2へ変更される ( PR → XR )
M2.7モデル M5.2モデル


F355最大の変更点です、エンジンのマネージメントシステム( 燃料供給システム )がボッシュ社製モトロニックM2.7からM5.2へと変更されました。

これはひとえにヨーロッパでの排ガス規制に適合するためのもので、より厳しくなった規制には新しい制御システムが必要不可欠だったらしいです。具体的には薄い混合気にしてクリアしてるとか、従来よりかなり薄くなってるそうです。

ちなみにもともとM2.7は4気筒用に開発された制御システムであり、355ではこれを2基組み合わせることにより左右のバンクを制御していました。

新しく開発されたM5.2では8気筒までを一括制御することが可能になりました、左右バンクの制御をより細やかにすることができます。ちなみにM2.7は348後期から採用されてます。

見た目の違いは一目瞭然。M2.7モデルはエアフロが左右各バンクに一基ずつ取付けられており、左右のバンクへ独立供給する配置になってます。

M5.2モデルでは、一度中央に合わさったエアフロを経由してから再び左右のバンクへ分かれるという配置になっています。

面白いことに後継360モデナではふたたびエアフロ2つへと回帰してます、ME3.7というシステムになるそうな。



1997/07 F1システム車を追加 ( XRのまま )
パドルシフト ギアシフトの代わりにリバースシフトのスイッチ


2ペダル+パドルシフトの 「 F1マチック 」 が追加されました。

簡単に説明すると、従来の6速シフト+ギアボックスに油圧の回路を組み込んだもので、パドルスイッチと呼ばれるバタフライ状のスイッチをアップ・ダウンさせると油圧でシフトフォークが動いてギアを入れ替えてくれます。

もっと簡単にいうと、ギヤ車がオートマチックになっただけ、フツーのトルコンATとは志が違います。(笑)

同時にクラッチのオン・オフも油圧で自動的に制御されてます。もちろん総合的な制御はコンピュータがしています。

総合的にはアナログな部分も多々残されており、あくまで電気的な360モデナF1とは別の乗り物になっていると聞いております。

また、クラッチの寿命が異様に短いともよく耳にしますが、ここらへんはよくわかりません。


1997/春? 塗料メーカーの変更 ( XRだけかな? )
オーム印のグラスリッドのラベル PPGのラベル


フェラーリのボディカラーといえばグラスリッド社のペイントが有名ですが、1997年春頃(?)よりPPG社へのペイントへと変更されています。

変更理由はクオリティとかコスト重視とか企業戦略上の都合とか・・・ 諸説云々でよくわかりません。

グラスリッドはクリア層が薄くて元のカラーをより強調するのが特徴のペイントになっているらしいですが、対するPPGはクリア層がかなり厚いペイントになっているそうな。

また色自体も微妙に異なっており、ディーラーでは両社のペイントを用意してたとか聞いてます。ま、どちらにせよたぶん素人には見分け不能でしょうが。(笑)

ちなみにグラスリッド社はドイツ、PPG社はアメリカです。



1997/? ストップランプの変更 ( XRになってから? )
外側ストップランプ 内側ストップランプ


よくツーリングとかで他の355と併走すると、なんか雰囲気が違うよなぁ〜とか思っていたら、なんとストップランプの点灯する箇所が異なっていました。

これに関しての記述が資料に無いのでなんともわかりませんが、おそらくはPA・PRは外側でXRは内側が点灯するはず。

なぜ中途で変更されたかもわかりませんが、違ってることは事実です。テールライトの位置を外側にしたかったのかな? 現時点では謎です。






他にも変更箇所が多々あるようです。地道に検証しながら随時掲載していきたいと思ってます。

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